澄水 言
澄水
パパ猫 植物もめみみはなくちあるんだよ見えないだけと息子は言って
中原鼠栞 黙ってる僕にあなたはそっと寄る。言わなくていい。そんな夜だね
みゆきち 顎を上げ大きな歩幅で歩いてく 辛いなんぞと言ってやらない
平見翠玉 絶望に僅かな風穴開けるいくつかの言葉胸に刻む
平見翠玉 点滴の身体拭く我見つめる言葉なくも目はものを言う
つんつるてん 浮かんでは消え 浮かんでは消え 思いも言葉もぽろぽろと
はじめ ラディッシュを“ダルビッシュ”だと言い違えほほ赤らめる子ラディッシュの如
みゆきち おいそれと分かるなどとは言えぬから 心を寄せる うんうんと聴く
つんつるてん 