誘う

パパ猫

蒲団から宵待月を眺めれば涙を誘う月の優しさ

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パパ猫
恋子

手品師が言葉にペンを刺して見せ黒い涙に笑いを誘う

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恋子
恋子

嬉しいと知らないあなたはねえねえとラーメン食べに行こうと誘う

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恋子
恋子

おはようと窓を開ければやわき風秋にこの部屋盗めと誘う

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恋子
恋子

でもと言う君の癖には棘がある不思議さ誘う百舌鳥の速贄

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恋子
恋子

行きずりの恋でごまかす傷心の赤い紅引くグロスが誘う

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恋子
恋子

ひと雨に夏が削がれて秋の昼まどろみ誘うその気の読書

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恋子
恋子

鎮魂か上がる花火の六尺の華々しさの誘う哀愁

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恋子
風

ふっくらと膨らんだ月屋根の上見えて隠れて遊ぼと誘う

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風
パパ猫

夏雲を白い三日月先っちょでチョンと突ついて遊びに誘う

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パパ猫
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