 袴田朱夏
            袴田朱夏    足
 袴田朱夏
            袴田朱夏     秋鵠空(さとあき)
            秋鵠空(さとあき)    遠しあの樹、鳥、風音、波も帆も皆遠ざかり時の足音
 クルクルバニー
            クルクルバニー    ないものを 求める限り 飢え渇き あきらめるなら 満ち足りるから
 クルクルバニー
            クルクルバニー    これでもか これでも足りぬ 鍛錬の 火をくべてまだ 打ち叩きける
 秋鵠空(さとあき)
            秋鵠空(さとあき)    惜しめ友花遠し あの樹と山や 時の足音汝は求めしを
 秋鵠空(さとあき)
            秋鵠空(さとあき)    睦む舌蜜みたい好きみな潤う 波キス痛み罪足し睦む
 袴田朱夏
            袴田朱夏    晴れなのに中止になった遠足の踏まれなかったタンポポそよぐ
 梅鶏
            梅鶏    目標を「現状維持」とする人の足が水面をばしゃばしゃ叩く
 クルクルバニー
            クルクルバニー    道端の 小さな花に 足を止め 些細な声に 注意を向ける
 クルクルバニー
            クルクルバニー    