梅鶏

白杖をメトロノームのようにして冬の指揮者が足早に行く

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かたつむり

カレーの匂いを嗅ぐと足取りが軽くなるのはきっと本能

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鍵穴

どうすれば許されるかと足掻いても気まぐれだけでまた裁かれる

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かたつむり

地に足がついた話をしてみたい蝶の単位は一頭、二頭

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鈴木ベルキ

ひと足のたびに急いだ子の足はパッヘルベルのカノンのように

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甘森太一

階段の子らの足音軽くなる五線譜跳ねる音符のように

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ぶ〜ちゃん

少しずつ 白み始めた 庭先に 小さく残る 吾子の足跡

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かも

一年でもっとも抜き足差し足が行われる日が今夜とのこと

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たろりずむ

恐竜の足跡をさがす鑑識の今立っている場所が足跡

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塩本抄

遠足のしおりみたいに近況を揃えて夜と君を待ってた

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