森山緋紗 足
森山緋紗
梅鶏 子は春の足音になるピアニカでさいたさいたと何度も吹いて
八重森さくら。 サボテンを枯らしてしまう泣き過ぎたせいかそれとも泣き足りぬのか
成瀬悠 北風に取られないよう猫背になって急ぎ足 枯葉転がる
袴田朱夏 いい和歌の種にああ不足がない愛「長くソファーに寝たの」かわいい
Emi ばあちゃんの足のサイズを抜いた日の孫より嬉しそうなばあちゃん
薄荷。 短足のたこソーセージ添えられてお弁当箱は和やかな海
恋野つづる 記名のない上履きを履く足りなさで部屋を出てゆく朝が来たから
土居 文恵 自らの髪をざくりと切り落とし軽々とまたぐ少女の素足
入瀬 