パパ猫

街路樹の八重の桜は街燈の灯り透さず淡く陰りて

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みゅらー

透明色の追懐に誘われ500キロの腕 ――今日とて僕は

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恋子

迷い道恋を引きずりつまづいてみじめさ透ける女の芝居

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強情政子

AIと詐欺師の対決見てみたい心の中まで見透せるのか?

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澄水

月の海青く空色透けている二人見ている冬の午後かな

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凪海

透きとおる命が水面を揺らしたのは雨の季節で、渇くくちびる

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まちこ

透明なものに味などあるのか真夜中にひとり窓を舐めてる

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字寺宵

サイダーはこの世でいちばん透明だごめんね今は話しかけないで

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鈴しろ

ほうじ茶ラテを溶かし出す魔法の手 青白い管が透けゆく透けゆくままよ

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秋鵠空(さとあき)

漏る葉の間奏でる空は透き影が接吻パラソルで仲間の春も

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