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透
凪海
月の夜に見透かすような光から隠れるように君と歩いた
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凪海
あげは
紫陽花の真白き花弁少年の内股のごと静かに透けて
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あげは
古都 梨衣子
透き通るメロンソーダに恋焦がれさくらんぼにも挨拶をした
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古都 梨衣子
ひの 朱寝
下を向いて歩いてます 透明な犬と散歩をしていますから
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ひの 朱寝
似鳥
レントゲン写真に写る僕たちはありふれている透明な傘
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似鳥
諏訪灯
遅れてる時計の針を進ませる指から飛び立つ透けた三分
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諏訪灯
鳰
起きたとき窓から光の洩れること 泣きたくなって透明な青
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鳰
河岸景都
手のひらを光に透かす仕草なら覚えていたい大事なわたし
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河岸景都
夏野菜
その声が唄わなかった透明な祈りの数ほどふれ雪よふれ
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夏野菜
露置みつる
ほーるどみーたいと でっかい声で君、言いたいひとが透けている歌
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露置みつる
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