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酒
恋子
どぶ板を渡ってすぐの赤ちょうちん茶碗酒舐め婆の恋談義
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恋子
鷹枕可
動員前夜眼鏡拭くアルコール消ぬ 空気へ溶け酒精帯びぬ電球
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鷹枕可
恋子
割れ茶碗春にさびしく酒を酌み目刺しの二匹人ぞ恋しく
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恋子
澄水
独り酒ほろりほろりと酔いゆけば昔のことぞ思い出される
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澄水
北純一郎
終業だ焼き鳥たのんで手酌酒なにを語ろう三十一文字で
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北純一郎
恋子
夜桜の酒まで盗む絶景につられておかし恋まで盗み
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恋子
澄水
花見酒互いに注ぎ酔おうとも酒が減らない訳ではないよ(花見酒の経済という言葉がある)
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澄水
恋子
花もよし酒のなおよし夫婦坂恋を忘れた狐と狸
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恋子
恋子
酒酌むに破れ茶碗は寒かろう恋でも一つ恵んでやろか
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恋子
恋子
花見酒あては風情と粋がって行き交う恋に嫉妬舐めて酔い
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恋子
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