とみた律 重
とみた律
クルクルバニー あちこちが ぽきぽき言って 劣化する 歳を重ねて 博物館に
かめ 挫折して初めて分かる大切さ積み重ねこそ力となる
後悔ばかり 歳重ね独り暮らしの日を重ね八時間の時差に涙す
尾崎飛鳥 シャッターを切った瞬間過去になる今、積み重ね思い出となる
梅鶏 マンボウの手話はやさしく手を重ね口は開けても開けなくてもいい
梅鶏 まえうしろ我が子を抱え夕まぐれぬくき鎧は日に日に重く
羹鱠 思ひ取る 百世ふるとも 忘れじと 八重に成りける 黄金の稲穂
羹鱠 八夜に照る 重ね咲きたり 沢花火 名を掻い消つとも 取る手は常し
羹鱠 