朧 重
朧
塩本抄 目を閉じてするお喋りのどこからがさざなみだろう スマホの重さ
sail 好き嫌い好き嫌い好き重ねたら美味しいチョコデニッシュが焼きあがったよ
てる 逢えた日の帰りの影は重くって青信号にも戸惑う夜更け
まつたく 冬雲の重みを感じベランダへ「泣きそうね」って俺のことかよ
美富うをみ 重心がずっとずれてる状態のウェットティッシュむちゃくちゃに出す
今紺しだ 黒板がチョークに触れるところから絶え間なく降る重力加速度
今紺しだ 木星と土星の影は重なって私と君で当たる日直
今紺しだ いい風だね、君が笑って「ね」のとこで街の、私の、重力が消える
もかたけ 