主婦

木陰より覗く日向の白球を追えば真昼の月と重なり

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サルトビ

孫の声 集まりし人に こだまする 幾重に続く 元気の波が

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サルトビ

やり切った 若い男女が 集まりし 歓喜の渦は 幾重に広がり

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満月しじま

しめやかに唇(くち)を重ねた 豪雨にて隔絶されたような小部屋で

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梅鶏

叱るでも怒るでもなく無視をして重力の増す部屋にしていた

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あさ

疎開地の流れの速い川べりで貴重な手拭い流してしまえり

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満月しじま

またひとつあなたに逢えぬ日を重ね行き合ひの空のもとを歩く

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サルトビ

恩人の 火傷と伺い 胸痛む 病重なり 我祈るのみ

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恋子

むっとする重き空気の晴れ舞台末期の水梅雨千秋楽

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個感

血ばしったゲスに抱かれる汗くささ 連休と猛暑と重なるなんて

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