深山睦美 金
深山睦美
塩本抄 パンかしらおうどんかしらと囁いて黄金の風を成す麦畑
塩本抄 扇風機回ればさららとくずれゆく宇治金時のうつくしい森
クルクルバニー 人々の 魂こそが 救済の 対象ならば 金を集めず
クルクルバニー 金払い 体を鍛え カッコよく 生きるためにと 家庭菜園
熱海に行きたい 金曜の最終電車に揺られゆく人はわずかに自由を纏う
クルクルバニー お金など ただの紙切れ 合図にて 人の求める 目当てにならず
鈴しろ 金平糖 散らばり粟立つ 明け方のサイレンと遊び 君滲みゆく
クルクルバニー 楽も苦も 坩堝に入れて 融解し 鋳型に入れて 金塊となす
銀河 