クルクルバニー 降
クルクルバニー
クルクルバニー 雨降らば そこはかとなく 人生も 湿りて苗も 根付く頃なり
梅鶏 湖に飛来してくる初めての鳥も普通の顔で降り立つ
銀河 ふたりして見上げる空に降る刹那流星群にいっしょの願い
クルクルバニー 幸せは 天から落ちる 雨の如 ぽたぽたと降り ざあざあと降る
ぷいこると 本降りでつばめの親は困り顔雛はピーピー空はザーザー
クルクルバニー しとしとと 雨が天から 降るように 苦難はいつも 滴り落ちる
今紺しだ 中庭に立つ我の名は二階より一音ごとに光りつつ降る
テルメ 降り注ぐ無数の音符が鍵盤を時に激しく時にやさしく
クルクルバニー 