パパ猫

陰に居り秘しても香る恥じらいにうつむいて咲く鈴蘭の花

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紋白蝶

羽やすめ 木陰にぽつん 天の原 天使のひざに 雫ぽつんと

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Tokari

編みかけのセーター椅子に投げ出して夕陽に向かい陰るまで見る

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パパ猫

なんやろな幸せいうんは誰かのな涙のお陰であるもんなんよ

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パパ猫

木の陰にシロツメクサは咲きはせぬ野にある草の道あやまたず

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パパ猫

ベンチには高校生のカップルがクスノキの陰に同じ制服

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しろ

水切りの小石のように跳ねていく日陰をつないで帽子なき午後

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しろ

紫外線とお団子の崩れ秤にかけて日陰を渡れど耳のひりつき

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パパ猫

街路樹の八重の桜は街燈の灯り透さず淡く陰りて

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澄水

芽吹く春若葉の緑雫する木陰歩けば精気みなぎる

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