パパ猫

夏草の陰に隠した秘め事を問う人なくも野守は見ずや

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恋子

よしず立てゴーヤアサガオつるの伸び夕顔咲いて恋まで隠し

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恋子

俗人のやいのやいのと浮世事尻を隠して言葉尻撫で

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恋子

うす味にあと引く味の隠し味料理上手の恋の味付け

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パパ猫

紫陽花の蕾の粒のいくつかは隠せぬ色を滲ませており

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ななせっと

ただいまに 応える声から滲み出る 隠せぬ喜び 指摘され笑む

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恋子

雨じゃものご本を読もう本棚の裏に隠したいけないご本

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The

譜面上追われる音符照れ隠し突如消えては振り出し戻る

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恋子

しゃもじには必勝の文字と隠れ文晶子の歌の在ればと思う

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恋子

姥桜盆に浮かべて酒を酌む女将の帯は棘隠す薔薇

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