めるへん

雨の夜にひたすら走る杉並木空虚な闇に飛沫の谺

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うしめ

けがれ無き梅雨の晴れ間の青い空バケツ一杯分けておくれよ

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Tokari

愛想の行方は遠く置き去りに豪雨に流れそれでも還る

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めるへん

梅雨闇の濃さも増したる杉並木 対向車両のライトのゆがみ

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二人静

あれもしてこれもしようか今日は晴れ梅雨空しばしお休みなれば

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雨露

幌に雨垂れ梅雨の水 四葩の碧と蝸牛が一つ

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うたちゃん

微睡むと夕焼けチャイム身に染みて 雨粒共に土に還りて

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宵闇

闇にとけ百合が誰かを呼んでいる雨が密かに打ちつけている

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うたちゃん

川の水海へと流れ空へ舞い 雨として降る自然は恵る

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めるへん

梅雨闇の朝はなかなか起きられぬしかし尿意で寝てもいられず

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