恋子

梅雨空に紳士を気取って傘を手も様にならないビニール傘じゃ

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澄水

傘差してくれたのは月子さん雨に降られてずぶ濡れの僕

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澄水

傘差して田舎の道を散歩する雨音響く水音流る

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澄水

雨降れば雨を聴いてる雨垂れを観て過ごしてる無為に暮らせり

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恋子

バス停に待つ人ひとり小ぬか雨頬にしずく恋の熱さまし

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宵闇

素振りさえ見せないものをこの雨はやはりクリアな空から来ている

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うたちゃん

会いたくて夢で逢えたら嬉しくて 君思う朝雨降り続く

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恋子

もの憂げに目覚めを誘う雨の朝ミサイル飛んだ核の傘開く

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うたちゃん

インスタでやぐるま菊の街を見る 梅雨を忘れて心晴れ晴れ

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みゆきち

梅雨入りの報せに庭に目をやれば手本のように栗の花落つ

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