秋刀魚

夏の午後ゲリラ豪雨が落ちてきて冷房効いた部屋で自習か

0
さくら大根

突然の雨が静寂打ち破る雨の匂いはずっとしていた

0
パパ猫

遠く見ゆ新宿つつむ雨柱 神々しくて畏怖さえ覚え

0
恋子

虫の鳴く窓を打つよに雨のよにむせび泣くよに乳房を抉る

0
茶々丸

路地裏に猫の足形雨の日にこっそり浮かぶ水たまりかな

0
花農家

大粒の雨に打たれて百日紅 地面を飾ってそれまた美し

0
澄水

雨上がり夕影ちらと日を見せて掃いた筋雲鱗雲かな

0
澄水

秋の雨雨音に耳澄ませれば心落ち着く一日となり

0
澄水

水溜り雨粒落ちる次々と広がり消える輪紋の刹那

0
恋子

雨の朝夏の名残をまた一つ秋に差し出す手に負えぬ恋

0