うしめ

初夏の雨すこしぬるめの外気温「なにもせぬ」を考えている

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澄水

春の雨降りつづく朝窓開けて君と一緒に雨を聴いてる

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みゆきち

ひとつだけ発芽遅れたいんげんを恵みの穀雨優しく起こす

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みろく

新緑にやわらな雨の絹衣静けき朝や天地つながる

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パパ猫

雨の日の傘幅二人を遠ざけて言葉交わさず駅まで歩く

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恋子

出番待つ早苗は整列田水には小ぬか雨降るカエルは早出

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恋子

師と別れ四月を終うしとしと雨の詩に書きとめて詞花のぬかるみ

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天頭松莉

砂煙 片道切符 通り雨 命短き愛した君へ

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澄水

藤の棚藤紫の藤の花しっとりとした雨に濡れつつ

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とら

剥がした一枚くちびるで溶かしたルマンド窓の外に降る雨

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