澄水

雨垂れよ僕のかわりに泣いてくれ心乾いて泣けぬ澄水

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パパ猫

自らの重みに耐えかね落つるのは雨か滴かそれとも私

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柊木

君なくて荒る古家に咲く墨染の桜の散るは雨のやうなり

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水撫川 哲耶

屋根たたく、雨のしずくがにぎやかで、遠き思い出、蘇る夜

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澄水

しっとりと「シェルブールの雨傘」聴く大人の二人月子と僕と

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六浦筆の助

母さんの「蛇の目」はないけど私には雨をソーダにする傘がある

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謙二

気まぐれにはらはらと降り落つ雨雪は落ち来る自由を持ちて落つるか

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雨風に打たれてもなお 咲いている あの花のよう 強くなりたい

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手毬花

菜種梅雨子の巣立ち部屋片付けて昔の写真に手が止まる

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パパ猫

秒速7メートルで落ちてくる雨粒の旅 味わう間もなく

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