ひらりや 雨
ひらりや
音羽凜 本年も多分にもれず雨が降りオクラの星を素麺にまく
→☆ いっそこれがふわりと舞う雪だったなら濡れ鼠にならなかった
奈瑠太 トン・トタン・ト・トトトトタと降り出しの雨が屋根打つ梅雨のエチュード
だいだい わかってる「ところにより雨」のところにはたぶん私が含まれている
茶熊さえこ さむいよぉさむいよぉってバス待ちのこころにとまるあめのすいようび
正岡くん あの人はビニール傘のフィルターを通してセカイの青を見ていた
塩本抄 雨薫る月命日に少しだけ新聞記事を丁寧に読む
袴田朱夏 あの雲の高さから落ちたにしてはやさしい雨だ さよなら、ディラン
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