羹鱠

雲晴れぬ 初日に照るや 白雪の かゝれる枝の 花とや見らむ

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羹鱠

君のふる 雪に込めたる わが恋は はかなく消ゆる 知る由もなく

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羹鱠

雪もふり いつる川面の 氷さへ ときと思はむ 待つ暇もなく

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新雪に犬の足跡幸せの呼吸弾ませ わふわふ歩く

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バ先の傘

ゴミ投げる狂人共は屋上に居らず それが雪だと知る幼き日

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青時

年の瀬に雪がふるふるとりあえず両手合わせてすする駅そば

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かたつむり

雪が降る日は少しだけ暖かで三年ぶりにメヌエット弾く

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高木はてな

恋でなく空から溢れる白だけが 私の冬を特別にする

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森公房

暗い部屋オムツを替える。窓を見て降る雪を見て君の頬撫で

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浅葉 潤

午前二時 夜の世界は 雪景色 カーテン越しの 光が盛れる

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