光恵

青空に雲ひとつなく佇んで鳶一匹宙を舞っている

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寝転んで雲に名前をつけてゆく 一郎 二郎 三郎 アダム

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御茶ノ水 啓太郎

たえだえにかかれる峰の雲間よりほのけくいづる待宵の月

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文月郁葉

いわし雲一尾はぐれて私にも私ひとりのさざなみがある

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音羽凜

雨雲が去り薄日射す窓辺にて水饅頭に下ろす黒文字

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瀧口美和

東雲の明るき液晶画面から旅立っていく美しい歌

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