澄水 静
澄水
島崎ふじむら 短歌には静か・一点・日常・描写などがあると好かれる
毒まんじゅう 「鬼は外!」と叫ぶ妻に「それならば、おまえが外へ出よ!!」と静かにつぶやく
ふにふにヤンマー 三十年経ちて子らみな巣立ちゆき ひばり団地の静かなる朝
梅鶏 教室は静か 露国の来ることもなく読み聞かす「おおきなかぶ」を
広葉樹 水底に沈みしものの静寂はかつて起こしし波紋と覚ゆ
屁の河童 波しぶく岬の果の潮風に椿落ちつつ昼静かなり
どんぐりママ 月を観る 心のゆとり 静けさに 吹く風澄みて 星の輝き
みどり 欲しかった食洗機の音悲しげで静かな生活に上手く馴染んだ
クルクルバニー 