パパ猫

西日射す昔ながらのラーメン屋 父子の時間静かに流る

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満月しじま

さびしくはないか、桜よ 静寂に包まれている二回目の春

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深神鏡

海静か 凪いで動かぬ 鏡水  想い瓶詰め 誰かへ贈る

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雨露

微睡みがいつか崩れる日が来ても その時までは静かなままで

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パパ猫

真っ青な空にすじ雲いくえにも浜辺静かに寄せるさざ波

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茶々丸

いつかくる自分自身の店じまい静かにすーっと終われたらいい

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流 水

ビオロンの 調べ、静かに 甦る 月の欠片よ 後ろ姿よ

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kikuo

集中で静まり返る試験中リズムを刻む膝関節

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パパ猫

朝まだき静寂だけの公園で松ぼっくりがポトンと落ちた

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だいだい

葉の色を青と呼びなす国にいて君の静脈しずかになぞる

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