中原鼠栞

静寂のつんとした音、海鳥居溶ける白波かがり火の粉

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すあまラテ

平静を保つと誓う現実は感謝と悪態行ったり来たり

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めるへん

姑の長き介護を終えし女(ひと)まとう喪服に瞳は静か

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澄水

梟が啼く月の夜は別世界月の光に照らされ静か

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Hama

静かなる いのちのことばに聴きおれば 枯れた心に泉わきたり

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パパ猫

静まりて鳥さえ啼かず相聞の歌なく寂し雨落つる朝

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うしめ

枯れ枝の力尽きたる音のあと藪を騒がせそして静寂

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めるへん

青空を飛行機雲が真っ二つこんな静かな空も在るのか

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パパ猫

首都高は動脈静脈の如くあり下りは速く上りは遅く

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パパ猫

手を合わせおりんの音に聞き入れば君の励まし静かに満ちて

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