パパ猫

霧雨に濡れる少女は赤い靴 汽笛の響く港を見つめる

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雨露

ねむたさに深く踏み込む やわらかな白の原っぱ 赤い長靴

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恋子

靴下の破れかがりに夜鍋するかあちゃんの手に電球があった

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パパ猫

新しい靴おろすよなときめきで朝焼けのみち歩いて行こう

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めるへん

靴紐をしかと結びて傘させど心締まらぬ雨の買い物

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パパ猫

新品の靴の違和感味わって新たな暮らし歩く八月

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あさ

混沌のわが青春にほのぼのと古き山靴ひとつ残れり

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うしめ

戯れに靴で占う明日の空たかあく上げた三度目も雨

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うしめ

靴底を伝わり嫌な感触すマイマイの殻グニャリとなりぬ

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澄水

スーツ着てビブラムソール短靴で歩きまわって仕事していた

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