澄水

宵の風部屋の明りを灯してや読書する人秋となりたる

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恋子

立秋と聞けばほのかな風の香のどこぞあそこか残暑お見舞い

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めるへん

しっとりと降る雨似合う縁側は古民家のみに残る風情か

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恋子

佇めば静かな風や木下闇なにかを問われ老いも整う

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澄水

蟬鳴けど風は乾いてせつなさは夏の終わりのビーチボーイズ

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朝方に 扉を開き ぞっとする 冷たい風は 一体いつから

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パパ猫

風呂掃除 素足にシャワーかけてみる 一瞬渚の風に吹かれる

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サルトビ

造形の 風に魅せられ 生きて来た 八十六歳 瞳は青年

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パパ猫

紅の玉 風に転がり足元に 何かと見れば百日紅の花

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パパ猫

散歩道びいどろ風鈴聞きしあと南部風鈴これまた風情

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