海紀亜

あの頃は遅れぬように駆け抜けた。風を見送って、母校への道。

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澄水

湯上がりのアイスクリーム君とならもっと楽しいお風呂屋さんも

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澄水

寒くなり北風吹いて一人聴くキャロルキングの「君の友達」

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ふにふにヤンマー

バスク風チーズケーキを出すシェフを「焦げても平気」と祖母は励ます

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澄水

ターナーのような夕日は雲間へと消えて辺りは一陣の風

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澄水

秋風に鳶が舞えり悠悠と空の青さを我がものにして

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信州そば

風死なば疥癬の猫捨てに行くかの麓まで原付にのせ

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羹鱠

舞うも散るも 知らぬとちぐさ 落つるなら 好みこのまま 風のまにまに

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信州そば

駄菓子屋の錆びし看板風に揺れキイと音する昔のままに

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信州そば

月の夜は灯りを消して風呂に入る月の色なる湯気にこもりて

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