はるるあお 飛ぶ
はるるあお
澄水 鳥の歌ひよ鳥鳩も恋をして春風に飛ぶ我籠の鳥
はるるあお 急ぎ飛ぶ鳥たちみなにそれぞれの帰る家あり家族らの待つ
風来坊 五月蝿や 女房の愚痴が 今日も飛ぶ 古稀に鞭打ち 漁場の沖へ
根津耕昌 糸手繰りどこまでもゆくその糸がたゆまぬやうに飛ぶ鳥がゐる
梅鶏 まだ君の飛ぶことのないヒコーキの折り目すべてが成長だった
みどり 晴れてても 物悲しいのはなぜだろう カラスが 飛ぶ飛ぶ 11月の空
屁の河童 空を飛ぶ布の正体見極めたい、いったんとまれじゃすともめんと
みどり 曇天の湿気の多い空の下 今日も 隣家に コウモリが飛ぶ
穴 