澄水

夏雲や買ってもらった綿飴の甘さは遥か夏祭りかな

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熱帯夜に溶けた飴をまあいいかとほおばる妹の口元

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恋子

りんご飴舐めてうれしい夏祭り固き乳房や慣れぬ帯締め

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澄水

満ちてゆく月の光は飴色の首を傾げる君のようだよ

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パパ猫

りんご飴屋台の灯り照り映えて遠い祭りの胸の高鳴り

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澄水

綿飴が大きくなって萎んだり雲見ておれば自由な心

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ふにふにヤンマー

デモ隊の中に濡れゐる老人の耳には飴の色の補聴器

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梅鶏

子の営むお店屋さんは十円の飴玉一つ千円で売る

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平等に星は輝く お砂糖がザクザクの飴きみにもあげる

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雪乃助

喉元に熱さをとめるあなたから貰った飴がゆっくり溶ける

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