香り

みゆきち

「ていねいに」あなたに習ったふきご飯母さん春の香りをどうぞ

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王里林檎

さよならの香りのキスを交わしたらほろびるようにあかるい夕焼け

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麻衣

仕事場に行けなくなって海に来た磯の香りが血のようだった

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光る君

ここに来て 手招きされて膝枕 かすかに匂う石鹼の香り

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山下萌々子

紺の袖口を掴んで付いていく梅の香りに気付けないまま

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澄水

花茨茨の道を行く薔薇の気高く咲いて香り放てよ

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澄水

椎茸をじっくり焼いて醤油かけ山葵をのせて香り豊かに

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立華愛

梅香り 岳より訪ねる 春を待つ 冬の旅立ち 惜しむべからず

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夢じゃろか

蝋梅の散り敷く花に抱かれて香りほのかに福寿草の咲く

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澄水

薔薇の風紅く染まって香りする真っ直ぐ吹いて廻って揺れて(パウルクレーの絵に)

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