うしめ 駅
うしめ
パパ猫 暮れなずむ駅のホームに遠ざかる電車を見送る背中がひとつ
パパ猫 雨の日の傘幅二人を遠ざけて言葉交わさず駅まで歩く
Mラビット 駅までの回廊歩く潮の香が今日の二人の終わりを告げる
拓人 この駅を知り 運命を感じる 空気 時を感じ 月日がうつろう
あぼっけ 頬触れる肩に温もり寝息にも名残惜しいよあと二駅か
よすがるな 僕達のロックンロールは鳴りやんで規則正しく駅メロが鳴る
ろくろう 宝くじ当たつたならば明日よりは会社に出ぬと駅で別れぬ
小暮かにかま 最後にと駅まで君を見送って涙もかき込む立ち食いのそば
澄水 