行雲流水 破調編 魔
行雲流水 破調編
恋子 世辞が飛ぶくすぐる詐欺師ひれ伏して悪魔の指が得意の化粧
恋子 博識が道理倫理の邪魔をする薄識ほどの秋は楽しき
行雲流水 破調編 誰にでも 心に巣くう 魔物あり 暴れぬように 飛び出ぬように 143
サルトビ 妨げる 魔の働きを 見破れず 声高らかの 我の醜さ
サルトビ 電話魔で 遠ざかる人 次々と 受信拒否にて 項垂れる友
サルトビ 電話魔の 腹が空いたと 掛けまくる ケアマネ苦労 思い出される
サルトビ 電話魔の 妄想激し 腹を立て 思わず我は 受話器を置くか
平見翠玉 魔法は使えないし奇跡は起きない奇跡は自ら起こすもの
行雲流水 破調編 