平見翠玉

大空に鴉と鳶諍いて己のテリトリー侵すなかれ

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澄水

秋めいて鴉が帰る夕暮れを帰る所無し我は身無し子

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めるへん

雛守り次々攻める燕らに鴉すべなく首を縮める

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平見翠玉

刈田に鴉二羽舞い降りて来る曼珠沙華が見ているよ

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平見翠玉

夕暮れに何を騒ぐか鴉達巣へ帰るか八咫烏を探す

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澄水

電柱の上で不機嫌そう鴉私の心投影するか

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澄水

青空の有明の月眺むれば明け鴉啼く蟋蟀が鳴く

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澄水

鴉来て田に水張れば歩いてる吾は何時もの道歩いてる

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澄水

濡れ鴉蹲ってる雨の中転げ回って虫でも取るか

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澄水

明け鴉啼いたら起きて暮れ鴉啼くまで無為にのんびり過ごす

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