NHK短歌

梅鶏

飛行機雲が次の朝へと伸びていくまだ始まっていない私と

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だいだい

プランターに水をやるのが先だろうそれから聞くよ別れ話を

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梅鶏

保険金下りて旅行に行けたとき家族が踊る「骨折音頭」

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梅鶏

サンタへの手紙を代理でサンタへと届ける仕事を担う私は

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だいだい

カップルで埋まったイブのバーの奥シェーカーを振るバーテン女子は

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ふにふにヤンマ

手品師の見習ひの子がまた鳩を出せずにずつと抱きしめてゐる

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だいだい

あたためてあげると言ったひとの手はあたたかいけど裏切っている

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梅鶏

どこまでも運んでくれる一冊の短編集のような自転車

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ふにふにヤンマー

バスク風チーズケーキを出すシェフを「焦げても平気」と祖母は励ます

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だいだい

ライバルは女じゃないと知っていて甘い香りを足首に盛る

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