NHK短歌

ふにふにヤンマー

不意の雨頬に受ければたらちねの母はいつから泣かなくなった

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ふにふにヤンマー
だいだい

百五十年後の「資本論」を売る本屋の奥に幽霊がいる

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だいだい
千代田 環

ファミレスで選ぶメニューに性格が出るものよねとパエリアの君

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千代田 環
ふにふにヤンマー

固唾呑み一同見入る猿廻し猿だけ佳境の顔しておらず

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ふにふにヤンマー
吉村おもち

友達の出て行った町私だけまだ白線の内側にいる

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吉村おもち
袴田朱夏

アイロンをゆっくりかける　雨の日は生きるかたちをすこし気にする

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袴田朱夏
袴田朱夏

まあこれも仕事だからと笑いつつまあのところでため息をつく

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袴田朱夏