NHK短歌

だいだい

私にも聴かせて欲しいその歌を君の左のイヤホンをくれ

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梅鶏

連凧をまだまだ延ばすビルよりも遥かに低い位置にある空

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袴田朱夏

木簡を読み解くひとの想像のつばさがぐんとひろがり飛鳥

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だいだい

三センチボールが右にずれてたら残留だったキーパーの冬

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だいだい

仲間だと呼ばれなくなり過ちの重さに気づく風は吹かない

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だいだい

お金ってかう使ふの、と言ふやうに蛍千匹庭に放てり

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だいだい

時代など瞬きすれば変わってる前売り券を買わなくなって

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梅鶏

みずうみが生まれてしまう水を撒く吾子が小さな虹を作れば

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梅鶏

ボランティアは広く求めるオレンジのビブスは少し大きいサイズ

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袴田朱夏

花の名に詳しい母と鳥の名に詳しい父の子である我は

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