たろりずむ たろりずむ
たろりずむ
たろりずむ 世の中の呪文をぜんぶ唱えたらチーズケーキが美味しく焼けた
たろりずむ 間違えて振ってしまった炭酸のジュースを妹みたいに撫でる
たろりずむ 祝日を決める会議は楽しそうハッピーターンとか持ち寄って
たろりずむ 考えたこともなかったあるはずのバールの合法的な用途を
たろりずむ クリスマスツリーを早く出しすぎてまるでサンタが遅いみたいに
たろりずむ ウイルスをエンジェルと呼ぶ 陽性を妖精と書く 死を詩と訳す
たろりずむ 母になるだろうひとへの電話だとわかる口調とその短さで
たろりずむ いいわけをさせてくださいどうしてもほしかったからうばったのです
たろりずむ 