みゆきち みゆきち
みゆきち
みゆきち 麦踏みを経ておおらかにそよぎたる君の笑顔に泣く麦の秋
みゆきち 身を捨てて浮かんだとして 君に問う そこはあなたの楽園だったか
みゆきち 辞めますと出たがる言葉を閉じ込める 何が私をこの場に留む
みゆきち あなたにはそう見えている「強いから」弱い女がお好みですか
みゆきち この道は駄目な方だと知ってても 練習始めの自転車に似て
みゆきち 公園のハンカチの木の花を摘み忘れたあの子に貸したげようか
みゆきち スベリヒユ畑に蔓延る雨上がり捨てれば雑草食べればごちそう
みゆきち 泣きながら「帰ってきたの」と言う友の後ろでミイがあたりまえに鳴く
みゆきち 