パパ猫

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晴れし朝シェアオフィスから故郷の遠き山見え帰りたくなる

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パパ猫

風が来て洗濯物が応えて揺れた何故それだけで寂しさ紛れる

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雑踏の上野の桜みる夢は深山でひとり咲いてみたいと

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爛漫の春は素知らぬ顔をして季節のバトン背中に隠す

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そちこちのため池映す青空と円錐の山讃岐の春よ

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公園の小川の流れ葉がひとつ水面に描く渦巻銀河

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パパ猫

閉じられた器に言葉を盛り付けてやり直しては薄目で眺め

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雨去って空は手加減なく青く雲は居場所を失くしているか

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パパ猫

三日分の洗濯物に千切られて春の青空 窮屈そうに

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パパ猫

懐かしい この感情は格別で 何処より来る なぜ慰める

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