パパ猫

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青空に黄金の波つぎつぎと寄せて染めゆく黄昏色に

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パパ猫

眼を凝らす 心の感度を守るため 足音もなく忍び寄るもの

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パパ猫

星の唄 耳澄まし聴く秋の夜 静かに優しく舞いおりてくる

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パパ猫

言の葉は私の体を溢れ出る 私の血潮そのものであれ

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生き残る蝉を集めて夏桜 ゲリラ豪雨の鳴き声降らし

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迎えれば送る寂しさつのる盆 いつも一緒でいいはずなのに

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パパ猫

戦後って、戦前なのよ。戦中の女優の言葉が心に刺さる

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パパ猫

ひと夏の協奏曲の終盤にツクツクボウシが彩り添えて

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パパ猫

灯籠の仄かに照らす横顔は慈愛に満ちて哀しみたたえ

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パパ猫

朝方の飼い主二人立ち話 二匹の柴犬じゃれ合っている

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