パパ猫

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胃の腑まで冷たい水が流れゆく私はまるで一本の管

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パパ猫

風呂上がり伸びた爪切るうつむきて生きてあること感じておれり

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パパ猫

宵闇が忘れるなよと僕に言う 生きる苦悩を愛する心

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文明を作ったはずの人間が制御できずに流されていく

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初めてのハワイ旅行でアラモアナ見向きもしない君は素敵だ

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夕焼けの瓶詰めひとつくださいな。母に贈るの、お代はここね

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炎天下働く人のあまたいて デスクワークの吾の原罪 

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日曜に微かに鳴いたあの蝉は元気でいるか声を聞きたし

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パパ猫

ありがとう君が旅好きでよかったよ輝く思い出たくさんくれた

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パパ猫

神官の浅黄袴の色映えて 熱波の歩道 颯爽と行く

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