パパ猫

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真っ青な空にすじ雲いくえにも浜辺静かに寄せるさざ波

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あさがおの早くしぼむは朝露が死なないように守っているの

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遠い夏観察日記の朝顔の露にも何か思う年となり

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夏の店 客も途絶えるこの時刻 扇風機だけ首を回して

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その音は至上の愛の響きかな哀しく優し蜩の声

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慈しむ日々を暮らしつ待っている我が子の背に翼の生えるを

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鈍色の船底のごと雲ならぶ 海底の街 鳥も泳いで

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幾千年考え続けて掴めない真理は人に秘されしものか

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パパ猫

黄昏の雲は頬染め流れゆくお出掛けですか流行りの色で

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黄昏の雲は頬染め流れゆく お出掛けですか流行り色で

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