パパ猫

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夕暮れの藍の空には細い月 儚く沈む輝き見惚れ

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パパ猫

鈴懸の木陰のベンチ穏やかな風に吹かれて心静かに

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パパ猫

通学路見守り続けるお婆さんと挨拶交わす朝の喜び

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秋風が黄昏色を連れてくる遠く優しい記憶もともに

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百貨店でお祝いのマグカップ買う気持ちはリッチ庶民の私

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スーパーを壊した更地いつの間に草の海原青々と埋め

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静寂に製氷の音カタカタと鳴って真夏の余韻が満ちる

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パパ猫

時ぐすり服用始めて二年経つそろそろ効いてほしいと願う

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パパ猫

アルバムに僕と出会う前の君 野に咲く花のようにも思え

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パパ猫

鈴懸と楓の茂みの細道を蜻蛉が群れ飛ぶ小川のように

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