パパ猫

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朝の家事 昨日の余韻を拭い去り 新たな今日のページを開く

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パパ猫

夏帽子木漏れ日まとう君がいた恋と同時に夏がはじまる

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珍しく息子に誘われ宵闇散歩 なにも語らぬ君を推し量る

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鳴きわめく子ガラスの口に親ガラス フライドポテト押し込んでやり

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街灯り星の数ほどまたたいて明日の希望 祈るともしび

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パパ猫

寝落ちして夜の夜中に目覚めればテレビが独り喋り続けて

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パパ猫

街灯が等間隔に道を照らす 遠近法の手本のように

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パパ猫

ひと雫あなたの涙をもらえたら きっと歩ける明日の向こう

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パパ猫

葉の上のちりばめられた水滴の隙間をぬって小蟻が歩く

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パパ猫

起きぬけに顔を洗えばわたくしの細胞たちがわらわら目覚め

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