パパ猫

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歩いてるただそれだけで喜びのおさな子歩け明日へ歩け

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片想い年上の人遠い日の背伸びの爪先いつも痛くて

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今日まではカーネーションが主役なりスポットライトの花屋の店先

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折り鶴は何の力も持たぬけど祈りを込めて折る心あり

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泣きやんで思い出したらまた泣いてぐずる子のよう走りの梅雨は

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クスノキの上のほうだけ葉が揺れて下は通らぬ風もあるのか

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一生は長編小説読むがごと最後のページ終えて目を閉じ

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包丁も爆薬もみな善悪なし使い方のみ善に生かせよ

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器ゆえ粋な男にゃなれないが野暮な男にゃなりたくないね

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陰に居り秘しても香る恥じらいにうつむいて咲く鈴蘭の花

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