パパ猫

さえずりは鍛錬重ね美しく己を懸けて鳥は恋呼ぶ

電子音やっと眠りについたのに目覚まし時計は容赦ない人

目が醒めて眠れないまま丑三つ冷蔵庫の氷つくる音

欲はなし私に見合う愉しみを無尽の宇宙に分けていただく

明日よりは命の残り不確定シュレーディンガーの猫知らんぷり

細胞は生命の記憶宿してる遥かな苦しみ40億年

母さんの優しい空に抱っこされ雲の赤ちゃん幸せそうだ

闇夜にもあなたは僕の北極星進むべき道教えてくれる

なま卵鍋で10分ゆで卵いつもヒヨコが頭をよぎり

自然なる花鳥風月意味はなし知りつつ人は想い重ねる

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