屁の河童

お隣のピアノ騒音「JASRACが来るぞ」と言ったらすぐ収まった

波しぶく岬の果の潮風に椿落ちつつ昼静かなり

手を上げて招くススキの姿より男心をそそる白はぎ

約束が違うぜ兄貴山分けと言ったじゃないかなぜチャカ向ける

春秋の花の時にも咲かざりしわが身古野の霜の下草

最高よ！セレブ生活自慢してた同窓生の夫の破産

山茶花の白きもあれど赤きのみおのがありかを告ぐる薄雪

幸せは階段昇る目の上にミニスカートの裾がある時

祭果てて人影絶えた広場から梯子でピエロ星へと帰る

幸せは亭主にゴミを提げさせて見送ってから二度寝する時

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