山形さなか 山形さなか
山形さなか
山形さなか わずかでも触れてほしかったとおもう安酒の安さばかりが染みる
山形さなか カルテには時々嘘が混ざってて引き止められてあげる、先生
山形さなか 未だ海 寄せては返すあなたほど私を占める存在の不在
山形さなか 六時半苺タルトが安くなる頃を見計らう恋をしている
山形さなか 剥き出しの腕は私のものでなくそういう時だけ好きだと思う
山形さなか このチャイがいいねと君が言ったからなんでもない日にカルディに行く
山形さなか 食卓でコバエを殺す 夕焼けの綺麗さよりも明日晴れてほしい
山形さなか おまえの言うおまえはひらがなのおまえでおれも段々ひらがなになる
山形さなか 